初めての納品と、一か月を振り返る。試用期間で何をしてるんだろう自分

月末なので、案件がひと段落する方も多いんじゃないでしょうか。

ものすごく柔らかい心をもった新人の私も、今日やっと一つの案件を納品して、初めての実績といえるかはわかりませんが、やっとエンジニアとして始まったのかなと思っています。

 

それなので、この際丁度いいからこの一か月を振り返ってみようかと思いました。

 

まずは7月の最初の方。先輩から手伝ってほしいといわれた案件で終電でかえってました。ある程度できていると思っていたけれども、結局何もできないんだ自分はと再認識させられました。

 

次に今月やっていた案件が降ってきた。いわゆる組み込みみたいな案件でしたね

「これ、Linuxc++でプログラム作るから、どんなプログラムをすればいいのかとか、調べてできそうならやろうか」

なんて優しい話にはなりませんでしたけどね・・・というよりここwebアプリ開発会社ちゃうんかいな・・・と心の中で思っていました。

 

一日二日ほど、まだ慣れない英語のリファレンスを読み漁っていたら急に

「この案件納品月末だから、それまでにシステム完成させてねー」と言われました。

そして組むことになった相方は自分と同じ新人。だけ。

どういう風に仕事を進めればいいかもわからず、突然にシステムを創れと言われて、新人に何を期待しているんだという話ではあるんですが、本当に。

 

三日ほどリファレンスを読み漁って、次に開発環境の構築。ここで相当詰まった。最初はその端末のSDKが存在していたので、そのSDKを使おうと思ったらうまく使えない。公式のサイトで最新版のSDKをダウンロードしようとしたら特定提携会社にしか配布されていない、サポートの情報が五年前位で止まっている・・・・

自分の情報の取捨選択能力が低かったとはいえ、頭がおかしくなりそうでした。

悲鳴を上げながら

終電に乗ったり

終電を逃してネカフェに泊まったり

そんな日々を送りながら環境構築を終わらせた次はシステムの開発。これですでに月の半分は飛んでいました。

 

システム開発に関しては、環境構築の際に見つけたサンプルソースコードをいじっていくような作業でした。本来だめだとは思うのですが、まずは納品するためのプログラムを動かすようにしなければならない。どんな手を使ってでもしなければならない。といった感じでなりふり構っていられませんでした。

言語はC++だったので、比較的簡単でした。元より自分はもともとC++でゲームプログラミングをする学科を専攻していたので、ほうほうと、カタカタコーディングを進めていました。

 

一番面倒だったのが、これまで動いていたプログラムが一切動かなくなったという事件があったこと。結論からして言えば、相方が別のシステムファイルみたいなものをアップロードしたのが原因でしたが・・・

それと同時に相方の範囲のコーディングが遅れて自分の結合作業とデバッグ作業ができず、相方のコーディングの手伝いとか、相方のプログラムに使えそうなリファレンスを探したりなどして徹夜作業したり、カプセルホテルに泊まったりとかしていました。

そこ周辺で、ものすごく眠くて何も手が使いない、といったことが長時間続きとある日に一時間に一本くらいのペースでエナジードリンクを飲んでたら先輩にエナジードリンクを取り上げられました。いや、冷静な判断なんですけどね・・・

 

そして先週末と今日、何とかシステムの開発を終わらせて必要な書類の作成。

テストの結果一覧だったり、プログラムの仕様書だったり・・・・

これも一切お手本もなく、自分で調べてやってねと言われ、地獄のような作業でした。

時間がない中で相方と相互チェックをしながら書類を書き上げて最終納品チェックとなりましたが・・・

 

それはもう出るわ、出るわミスの嵐。

 

書類の書式が違うとか、この記載が抜けているとか、このフローが違うとか。

間違っていないところはないんじゃないかって思うくらいにミスがありました。そして指摘の嵐。ちゃんと自分はチェックしたつもりだったんですが、漏れがたくさんあってこれまで頑張っていた芯がぱっきりと折れるような音がしました。

 

人によっては、たかがこれくらいでというかもしれませんが、私はどうも相当きてしまったようでした。

やっとこれまでのつらさが終わる、ここまでチェックしたんだしスムーズにいく、見やすいようにネットなりで調べてよさそうなものの良いところを組み合わせてうまく作れた。

自分のほんのちょっとした頑張ったところをすべて全否定された気分でした。なんとか納品は間に合いましたが。帰りの電車でこれまでのつらかったことの波がわっと押し寄せてくる感覚にさいなまれましたとさ。

 

ここから、今自分が一番言いたいことなのですが、もしも、もしもこれを見ている数年勤めで今部下に新人がいらっしゃる方、案件のリーダーを務めていたりする方。

 

もし、新人だけで案件をやらせようとしている人がいたら、これだけは心にとめてください。

正直な話、監視者がいないとえらいことになると。

聞いても、その通りにうまく進まないことだってありますし、聞いてもろくにかえって来なければ想像でやるしかないですが、新人の想像でできるものなんてたかが知れているんですよ。何よりも、試用期間の新人が学校なり、資料で学んだ開発の流れをきれいに再現できるとは思わないでください。

 

・・・とは言っても、そんな状況でも軽々と乗り越える新人だっています。そういう新人しかほしくないのなら、まずあなたの新人時代を思い出してください。何も苦労しなかったことはあるんですか?わからなかったことはなかったんですか?

ないですか。あなたはしなくても、他の人は失敗もすれば疲れもします。疲れれば疲れるほど、周りが見えなくなって自分の力だけでやらなければと錯覚するんです。

 

どんどん愚痴っぽくなってしまいましたが。ひとまずは納品できたのでよし、ではあるんでしょうか。

また、何か書き留めたいことができたから更新します。